愛媛県の五反田に蔵をかまえる川亀酒造の代表銘柄「川亀」。もともと蔵がある地域を「川舞」と呼んだことと、創業者である二宮亀三郎氏の名前に由来して名づけられた酒名だ。川亀酒造は1899年に創業し、現在は年間約250石ほどを生産する。伝統の手造りができる少量のみを丁寧に、品質にこだわりをもって醸す蔵元だ。2000年からは杜氏制を廃止、二宮 靖代表を中心に社員による酒造りに移行した。仕込み水は五反田川の伏流水を使用し、原料米は酒質により「愛山」や「山田錦」など複数の酒造好適米を使い分けている。また自社酵母の開発など新たな挑戦も。「川亀 純米大吟醸 山田錦50%」は、米の旨みを感じるやさしい口当たりが特徴で、さわやかな香りが鼻をぬける。スッと喉を通るので、食事とあわせても飲み飽きることなく楽しめる1本だ。