「刈穂」や「出羽鶴」で知られる秋田県大仙市の秋田清酒が醸す限定流通商品。カタカナでタテに「ヘトー」と書いたようにも見えるラベルがユニーク。実はこれを「やまとしずく」と読ませる。つまり「山」と「雫」。恵まれた自然環境から生れる一滴というイメージを抱かせる。1994年に起ち上げられたブランドで、HPによれば「ヤマト」は創業家である伊藤家の屋号。「ヤマト酒造店」と名乗っていたことに由来し、代々使われてきた酒造道具や半纏には、この屋号が刻まれているという。 創業は1865年だが、この創業時の精神と酒造りを受け継ぎ、地域性と個性の鮮やかな酒を造ることをコンセプトにする。そのために、原料米には主に蔵周辺で栽培された「秋田酒こまち」や「美山錦」、「美郷錦」を、仕込み水には蔵からさらに奥へ入った山間に水源がある湧水を使っている。「秋田酒こまち」で醸した「やまとしずく 純米大吟醸」は、 華やかで透明感のある香り、豊かに広がるきめ細やかな味わいが特徴。(八田信江)
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やまとしずくの酒蔵情報
名称 | 秋田清酒 |
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特徴 | 1865 (慶応元)年創業。代々庄屋を営んでいたところ、12代目・伊藤重四郎氏が「ヤマト酒造店」を興し, 13代目恭之助氏が「出羽鶴」と名付けた会社がのちの1955(昭和30)年に「出羽鶴酒造」と社名変更された。一方、1913(大正2)年、分家が営んでいた酒蔵がのちに、「刈穂酒造」となり、2社が1972年ひとまとめにして運営されるようになった。 現在「出羽鶴酒造」では「出羽鶴」と「やまとしずく」を、「刈穂酒造」では「刈穂」という名の酒を醸しており、そのすべては「秋田清酒」にて瓶詰めされ、各地に発送されている。 <出羽鶴酒造>「出羽鶴」は“ヤブタ”と呼ばれる自動圧搾ろ過機を使っており、酒質はきれいでマイルドだ。「やまとしずく」は酒販店限定流通商品。中でもさらに限定品には“遠心分離機”を使って搾る特別なものが存在する。またスパークリング日本酒である「出羽鶴 awa酒 明日へ」がSAKE COMPETITION2019のスパークリング部門においてGOLD第1位を獲得するなど、新たな挑戦をしている。 <刈穂酒造>「刈穂」は香味豊かで、ヨーグルトのような乳酸のニュアンスもあって常温や燗酒にも適するようなタイプの酒質が特徴。山廃づくりという酒母づくりに力を入れ、「槽搾り(ふなしぼり)」といって木で作られた長方形の酒槽に、封筒状の綿製袋にもろみを入れたものを重ねて置き、上から圧をかけて搾る、昔ながらの製法をとる。それぞれの蔵の個性を色分けし、歴史と革新を体現する酒蔵だ。(関 友美) |
酒蔵 イラスト |
(加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 刈穂 出羽鶴 晴田 やまとしずく 竜巻 北の醸し家 J-CRAFT 茜 かもしか |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 秋田県大仙市戸地谷天ケ沢83−1 |
地図 |
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