孔子の論語から由来して名づけられた銘柄「来楽(らいらく)」は、18148年創業の茨木酒造の代表銘柄。「来楽」の文字は、左右対称かつ裏表がないため縁起が良いとされており、論語からも友とお酒を飲むことの喜びを伝えるお酒として長く愛されてきた銘柄だ。現在は9代目の蔵元が杜氏をつとめ、少人数で丁寧に昔ながらの手造りで仕込みを行う。酒蔵の構造も特徴的で、南側は夏の日差しを遮る土壁、北側は冬の寒風が入りやすくなっており、酒造りに最適な造りだ。日常の定番酒として人気の「来楽 純米吟醸」は、酸味と甘味のバランスがよく、淡白な魚料理などとのペアリングがおすすめ。地元兵庫県産の山田錦と五百万石をつかっており、米の旨みも感じられる1本だ。贈りものには2022年の全国新酒鑑評会で金賞を受賞した「来楽 大吟醸35」がおすすめ。フルーティーな香りとやわらかな口当たりが飲みやすく、やさしい甘味が感じられる日本酒。