純米大吟醸 生詰。
久々の飛露喜です。しかも純米大吟醸^ ^ ふんわりと控え目な吟醸香。含むと軽くセメダインを感じます。旨味の出方はいかにも上品で小振り。甘味は薄く、中盤から上がってくる辛味はしっかり。最後に少し苦味が残ります。残念ながら山田錦の純大にしては透明感が今ひとつで、見通しの良さもスケール感も不足気味。辛味と苦味が効いているので食中酒として不足はないけど、そんなつもりで醸されたお酒でもないでしょうね。口開けの硬さってことがあるかもしれないので、少し様子を見てみます。
4日目。
今日はライチ≒セメに加えて梨も香ります。口開けよりは旨味に米らしい甘味も感じられるようになりましたが、ちょっと樹脂っぽい?味があります。後口には少しイガっと来る苦味が残ります。5℃くらいから常温まで試しましたが、残念だけど、言いにくいけど、総じてこれを文句なしの美酒とはどうしても思えませんでした。
昔の飛露喜は旨かったという記憶しかありません。久々に手に入れることが出来た純米大吟醸には、残念ながらかつての満足感はありませんでした。ですがこの純大は昔からこういうお酒だった気もします。この数年のうちにどんどん美味しいお酒に巡り会っていく一方で、ラベルも中身も昔のままのこのお酒が色褪せてしまったようで、ちょっと寂しい気持ちになりました。思い入れがあったはずのお酒を冷静に唎こうとする自分にもまた、何か寂しさを覚えてしまいました(>_
特定名称
純米大吟醸
原料米
山田錦
酒の種類
一回火入れ