マンゴーを思わせる濃密な甘みと、パイナップルのような甘酸っぱい酸が、とろりとした舌触りの中に感じられる貴醸酒「陽乃鳥」。新政酒造のラインナップ中、最も甘口・旨口タイプとされる。同蔵の実験酒として位置づけられる「Private Lab」シリーズの中で、最初にリリースされた。現8代目蔵元佐藤祐輔氏が秋田に帰郷して、新生「新政」への舵取りを始めた頃に誕生した。 そもそも貴醸酒は仕込み水の一部を酒に置き換えて仕込んだもの。酒は当然より複雑濃厚で甘みの強いものになる。その製法の起源は平安時代に遡るとされるが、生酛造りでアルコール添加無しの純米酒で仕込むのが新政流。貴醸酒の個性を生かしつつ、同時に現代的で爽やかな香味をもたせた、と蔵元は語る。「陽乃鳥」の名には、現代に蘇る不死鳥のような酒にとの想いが込められたのだろう。使用米は秋田県産美山錦。オーク樽に寝かせて追熟させ、さらに力強いインパクトをもつオーク樽貯蔵酒もある。(八田信江)
陽乃鳥のクチコミ・評価
陽乃鳥が購入できる通販
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陽乃鳥の銘柄一覧
銘柄 |
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別誂 中取り原料米:美山錦、精米歩合:65%、アルコール度:14% |
改原料米:あきたこまち、精米歩合:65%、アルコール度:14% |
オーク原料米:美山錦、アルコール度:16% |
陽乃鳥の酒蔵情報
名称 | 新政酒造 |
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特徴 | 1930(昭和5)年、秋田市内にある新政酒造から、優良な天然酵母が発見された。優秀な日本酒をつくる蔵の酵母は、日本醸造協会で培養され、全国に配布される。新政酵母も「きょうかい6号酵母」として全国に広まり、現在まで各地の蔵で使われることとなった。 2007(平成19)年に蔵へ戻ってきた佐藤祐輔現社長は、東大出身で元ジャーナリストという変わった経歴。2010年からこの6号酵母だけで酒造りを始めた。6号酵母は今どきの香り酵母と違い、派手さはないので、普通酒によく使われる。しかし、元々は寒冷地で発見されたので、低温で長期醗酵させる吟醸造りに適していた。また、戦前の酵母なので、生酛づくりや木桶など、現代では廃れてしまった造りとも相性がよい。 そこで佐藤社長は、2012年に全量純米酒、生酛づくりに切り替え、13年からはホーロータンクをやめて、次々と木桶を購入していった。ゆくゆくは全量木桶仕込みにするという。さらに自社で、原料米の無農薬栽培にも取り組んでいる。鵜養(うやしない)という、秋田市内から車で30分の山間部に常駐し、自然との共生と村おこしを目指す。茅葺き屋根の民家が20軒も残る桃源郷で、新政はさらなる進化を遂げようとしている。(江口まゆみ) |
酒蔵 イラスト |
(立川哲之氏撮影+加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 新政 厚徳 天蛙 やまユ 亜麻猫 やまウ(佐藤卯兵衛) 茜孔雀 陽乃鳥 No.6 六號 究 涅槃龜 農民藝術概論 異端教組株式会社 迦楼羅 紫八咫 碧蛙 翠竜 見えざるピンクのユニコーン |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 秋田県秋田市大町6丁目2−35 |
地図 |
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