川中島幻舞 特別純米 無濾過生原酒 金紋錦59%
金紋錦の純吟55%と新商品である特純59%の呑み比べ。今度は今年初めて出た特純の方で、精米歩合でいうとたったの4%違い。当たり前といえば当たり前だが、実に純吟と似ている。昨日のレビュー「上立ちから華やかなブドウ系甘吟香、含むと香りそのままの果実甘に品のある酸が口内に広がり、中盤の甘は和三盆、後半はいつもよりは優し目の苦渋で締まる」がそのままなのだが、上立香はやや抑え目でバランス的にはこちらの方が好き、含んだすぐの果実甘も弱めだがこれもバランス良し、中盤の和三盆はそっくり、苦渋も甘が弱めな分中盤から感じる。盃を進めると、それでも強い甘に慣れてきて、その甘に隠れた辛も感じるようになるが、これは純吟にはなかった感覚。いやしかし、今年の金紋は甘寄せ過ぎてはいるが、その甘が小慣れてきてからの複雑味が実に愉しい。願わくば、こちらの特純も定番化されて来年も呑み比べしたい。
特定名称
特別純米
原料米
金紋錦
酒の種類
無濾過生原酒
テイスト
ボディ:普通 甘辛:甘い+1