島根県松江市に蔵をかまえる王祿酒造の銘酒「溪 (けい)」。渓流のように澄んだ力強い酒をめざして名づけられた銘柄だ。1872年に創業した王祿酒造は、6代目石原丈径氏のもと、現在は6人の蔵人によって年間約600石を醸す酒蔵。酒本来の状態を楽しんでもらうため、すべて無濾過で1回のみ瓶火入れをし、生酒か生詰めのいずれかのみを販売する。そのため厳格な温度管理のもと全量瓶貯蔵で、特約店のみで販売する限定生産にこだわる。仕込み水は、カルシウムやマグネシウムが豊富に含まれた天然の湧き水を酒造場まで引いた「黄金井戸」から汲みあげた水を使用。「渓 純米吟醸 本生」は、米の旨みと酸味のバランスがちょうどよく、スッと喉を通るキレのある後味が特徴。川魚との相性がよく、ぜひ食事と一緒に楽しみたい1本だ。
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溪の銘柄一覧
銘柄 |
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溪 純米吟醸 |
溪の酒蔵情報
名称 | 王祿酒造 |
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特徴 | 1872(明治5)年創業の島根の酒蔵。「王祿」という銘柄は、3代目蔵元・平太郎氏によって命名された。古来中国で、酒のことを”天の美禄”と呼ぶことを引用し、その「美禄」の中でもさらに「王様」のような酒でありたいという想いが込められている。 現在の社長兼杜氏である6代目・石原丈径氏は、大阪の大学と大学院を卒業して酒問屋での就業を経て、実家の酒蔵に戻った。そして蔵の再興をめざして酒質を見直し、大阪の酒販店の指摘やアドバイスを受けながら生み出したのが、マイナス5℃で管理する現在の「王禄」だ。ひとタンク分の酒を上槽後、ブレンドなし、濾過もせず、すみやかに瓶詰めして低温で瓶貯蔵し、味が整い次第発売をするスタイルを十数年貫いている。 酒販店と特約店契約を結ぶ際にも「マイナス5℃の冷蔵庫を持ち、王禄を最高の状態でお客様に届けるため適正な管理ができない店とは取引しない」というこだわりをもって、必ず丈径氏が足を運び目で確かめたうえで取引をスタートするようにしている。フレッシュだけど落ち着きがあり、食前、食中、食後…どんなタイミングでも楽しむことができる。その味わいを以て、長きにわたり日本酒ファンにとっての「憧れの銘柄」という立ち位置を維持し続けている。 (関 友美) |
酒蔵 イラスト |
(加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 王祿 丈径 溪 意宇 陣幕 久五郎 |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 島根県松江市東出雲町揖屋484 |
地図 |
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