稲とアガベ SAKE series 01 稲とアガベ✕土田酒造
稲とアガベ酒造と土田酒造のコラボレーションはPrototypeシリーズから続くもので、清酒の国内販売を目指す、稲とアガベ酒造にとってこのお酒は、原点であり終着点であると思います。
生酛の香り、マスカットのような風味、苦味もありつつ、バランスもよく、低精米であることを考えると、本当に綺麗によく纏まっているお酒だと思いました。
しかし、個性があまりないようにも感じました。この系統で勝負するならば、ライバルとして師匠である「新政」をはじめとして「仙禽」「あべ」「風の森」「土田」「wakaze」と実力派がひしめき合いかなり大変だと思います。
3000円という値段もネックになります。ワインと比べると日本酒は安すぎると思いますし、蔵元や定価で売ってる良心的な酒屋さんに還元したい気持ちはありますが、やっぱりまだ、他が2000円前後で販売しているので、どうしてもそこと比較してしまいます。
個人的には清酒よりも、清酒製造免許が取れないという、規制の縛りから誕生した「どぶろく」や「クラフトサケ」の方が、むしろ逆に唯一無二の独自性があり、面白いように感じましたが、それも全部引っ括めての蔵元の岡住修兵氏の挑戦のストーリーを追いかけるのが楽しいお酒ですね♪