「S.tokyo」は、東京ではなく神奈川県にある中沢酒造によって製造される日本酒である。この銘柄名は、中沢酒造が使用する清酒酵母「Saccharomyces tokyo NAKAZAWA」から由来しており、この酵母は1909年に中沢亮治博士によって発見されたものの、日本酒製造には使用されていなかった幻の酵母である。中沢酒造の11代目、鍵和田亮氏は、この幻の酵母への敬意を表し、「松みどり 純米吟醸 S.tokyo」という新商品を開発した。「S.tokyo」の製造には、通常の長期低温発酵法ではなく、冷却設備を使用せず、比較的高めの温度(14℃)で発酵させる手法が採用されている。このため、若者や女性、外国人の初心者でも飲みやすい特徴が生まれた。「S.tokyo」は、穏やかな香りと上品な甘味、爽やかな酸味の絶妙なバランスを持ち、アルコール度数は14〜15%とやや低めであるが、原酒ならではの味わいが特徴である。この日本酒は、冷やしてワイングラスに注ぎ、お肉料理と合わせて楽しむ新感覚の日本酒として推奨されている。
S.tokyoのクチコミ・評価
S.tokyoが購入できる通販
S.tokyoの銘柄一覧
銘柄 |
---|
純米吟醸精米歩合:55%、アルコール度:14~15% |
純米吟醸 Petillant精米歩合:55%、アルコール度:14~15% |
純米吟醸 Winter精米歩合:55%、アルコール度:14~15% |
S.tokyoの酒蔵情報
名称 | 中沢酒造 |
---|---|
特徴 | 1825(文政8)年創業の神奈川県にある中澤酒造。JR御殿場線の松田駅のホームから酒蔵が見えるほどほどすぐ近くに位置する。そのため休日は、途中下車や乗り換えの合間に蔵に立ち寄り、酒を購入する人たちでにぎわいを見せる。江戸時代には小田原藩の御用商人として酒を献上していたことから、藩主大久保氏より「松美酉(まつみどり)」の名を授かり、銘柄とした。「二宮尊徳が治水のために植えたという酒匂川の松の美しさ」と、「吉祥の象徴の松」という意味と「美酒」というふたつの意味が含まれるという。原料米には、足柄産「若水」「五百万石」「美山錦」などを使用している。仕込み水は丹沢山系の伏流水を使い、手造りによる酒造りを続けている。麹づくりにこだわり、槽(ふね)と呼ばれる、酒に圧力が一気にかかりすぎず時間をかけて丁寧に搾る方法で上槽する。「松美酉」「松みどり」が定番銘柄だ。また11代目・鍵和田亮氏が2010年に誕生させ、「この酒と共に、二人三脚で成長していきたい」という想いを込めて自らの名前を冠した「亮」も人気の銘柄へと成長している。「亮」は米、水、酵母というすべての原料を神奈川県産にこだわっている。(関 友美) |
酒蔵 イラスト |
(加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 松みどり 四季の箱根 箱根の夢 亮 S.tokyo |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 神奈川県足柄上郡松田町松田惣領1875 |
地図 |
|