一本義 CLASSIC
飲みごたえ十分ですっきりときれる、切れの良い一本
勝山の方はこれで育ったそう
少し前までは白ラベルで、地元の方は懐かしがってた
スペック
原料米:越の雫
精米歩合:70%
度数:16度
一本義久保本家(福井県勝山市沢町一丁目三番一号)
https://www.ippongi.co.jp/
福井県の北東、霊峰白山の懐に抱かれた、奥越前勝山。特別豪雪地に指定される盆地にして、酒造家の間では、酒米「五百万石」の全国有数の生産地として知られている。法恩寺山から流れる地下水を使用する。勝山市はかつて日本最大規模の宗教都市として栄えた。1300年以上の昔、修験者泰澄により白山信仰の拠点「平泉寺」が開かれ、戦国時代の最盛期には、48社36堂6千坊・僧兵8千人を数えたという。
江戸元禄以降は、武家礼法を伝える家系のひとつ、小笠原貞信公が美濃より転封し、以後、明治まで8代にわたって勝山の地を治めた。そんな文人大名であった小笠原家が御用酒として、代々愛育した酒銘が「一本義」である。
一本義は、禅語「第一義諦」からの出典で、最高の真理・優れた悟りの智慧を極めた境地を意味する。
昭和初期には福井県内で最大石高を製造した。
南部杜氏による南部流酒造りが行われるが、南部杜氏が育った乾いた寒さと異なり、奥越前の湿潤厳冬な地において、一本義特有の味わいがかもしだされる。
「越の雫」
五百万石の栽培で、奥越前が全国有数の酒米生産地になった昭和の終わり。若手JA職員、酒米生産者、そして酒造家は、次世代を見据えた新品種の開発に着手した。
大粒かつ高い心白発現性、雑味を抑える低タンパク。高級酒醸造にも適性があり、また稲の胴枯れ病や、冷害にも強い栽培特性。20年の研究の末に生まれた「越の雫」は、大きな期待を背負って、平成15年(2003)に登場した。