黒牛 純米酒 無濾過生酒原酒 0.72
製造 2023年8月 開栓 9月6日
日本酒に対して背伸びしていた頃、飲むべき酒と教えられたのが、「神亀、黒牛、磯自慢」。十四代は風の噂、新政は‥‥6号やってたっけ?って頃。
神亀、磯自慢は何となく分かりますが黒牛は? 何でしょうかね、時代的には天狗舞あたりがピンときますが。師匠が単に好きなだけだったかも。
「シンカメクロウシイソジマン」呪文みたいに語呂がいい。
京都での法事を終えタキモトさんへ。
久しぶりのワンダーランド。何にしようか、鶴の友の一升瓶が! 一般の酒屋では初めてですが我慢。その時、脳内呪文ぐるぐるご対面、「お久しぶりね」。
京都東を上がって呪文再び、「しまった、神亀と磯自慢も買えばよかった」。
四合瓶だけど打栓タイプの蓋がとにかく固い。ジワジワ開けたので音無し。
モワッと立ち上がる香り、9号酵母使用の穏やかメロンながらもどんより重い。
含むと苦辛味がズシーンと来て骨太ミドル級、アル度18以上の重量パンチ。
のど越し後も容赦なく渋苦の余韻が続きます、今日はもう無理(笑)。
翌日一転、吟醸香さえ感じるほどに華やかさが出てきます。
日に日に荒々しさが収まり1週間,随分丸くなって来た。仄かにバナナナッツを感じさせ、酸が辛味をリードする。食後の嗜みには悪くない。
加水して温めてみると米の旨味が膨らみ、フィっと比重が軽くなりスゥーと入っていきます。コレコレコレ、食中はこれかな。
さて、黒牛は何だったのでしょうか。強いて言えば9号酵母? カプエチ全開以前の花形。
特約店にて 税込1,570円