獺祭 磨き その先へ
高精白の地位を他に譲らないという固い意志そのものが具現化したような日本酒でした。個人的には精神性を味わうつもりで飲むべきかと。飲み手は好奇心でなければ、獺祭ファンとしてある種の崇拝や熱狂が求められていると感じます。
開封時は、いくつかワインを飲んだ後に飲むという愚行。香りの良さはよく感じられたものの、味わい「固く淡白」という印象しか残らなかったです。。
2度目に飲んだのは開封後から3-4日目。まず、香りの良さが素晴らしい。飲む前からクリアな味わいを想像させる、和梨のような瑞々しい香りがありました。口当たりは滑らかですが、やはり開封直後にも感じた透明感と硬質感が特徴的です。そして、開封時には感じ取れなかった嚥下後、ジンワリと漂ってくる果実の香りが心地よかったです。この繊細な余韻があってこそ、だと感じます。
おそらくフルーツで彩られたサラダ(ルッコラにぶどうや梨を和える感じ?)をフレンチレストランなどでペアリングとしていただければ美味しく飲むことができそうです。