高知県北東部の自然豊かな香美市に蔵をかまえるアリサワの代表銘柄「文佳人」。美しい女性の意味をもつ「佳人」だが、「お婉さん」と呼ばれた土佐藩の野中兼山の娘の才色兼備の魅力をイメージして、2代目当主が「文佳人」と名づけたそう。現在は5代目当主の有澤浩輔氏が杜氏となり、少量を丁寧に仕込むことでその味わいを追求し続ける。例えば通常1日でもろみをしぼるところ、昔ながらの方法で3日間かけてしぼることで雑味のない味わいにこだわる。また瓶詰めした状態で火入れをし、一気にマイナス5℃まで冷ますことで、搾りたてのみずみずしさを感じられる仕上がりになる。「文佳人 大吟醸原酒」は全国新酒鑑評会で金賞を受賞した実力酒。フルーティーな香りと米の旨みがしっかりと感じられ、キレのある後味が特徴の1本だ。