鍋島 純米吟醸 山田錦15°(試験醸造) 氷温1年熟成
2020.11製造
鍋島66本目
【300本目記念レビュー】
どうも、はじめての日本酒は鍋島でしっぽりのばんないです。
酒タイムの皆さんとともに歩んで参りまして、おかげで様で300レビューを迎えました。
今宵は「鍋」と「鍋」をテーマとしてレビューしていきます。長くなりますがお付き合いを。
先週、嫁氏がある女性誌を紹介してくれました。その雑誌の今月号特集は…
「日本酒」と「鍋」。
雑誌の今月キャッチコピーは「鍋としっぽり、はじめての日本酒」
はじめての日本酒を、鍋と一緒に…ということでしょうか…。って、ん!?鍋と鍋…鍋と鍋島っ(なぜそうなる笑)!?はじめての日本酒は鍋島の私としてはやはり300レビューは鍋と鍋や!!ということで、鍋と鍋島で300を迎えることを決意。
さて、問題は「どの鍋」と「鍋島」にするかです。まずはベースとなる鍋島から決めることに。ニュームーンでもよかったですが、思い入れがあるあのパープルラベル「山田錦15°」としました。山田錦15°というのは通称で、鍋島を醸す富千代酒造さんの試験醸造酒であり、通常のパープルラベルよりガス感を強め、アルコール度数を15°になっております。外見の差別化として通常パープルラベルは黒瓶ですが、試験醸造verは鮮やかな緑ビンとなっています。
そんな試験醸造のプロトパープル。ただでさえ普通じゃないプロトパープルをさらに-5°で1年熟成しています。購入は熟成鍋島の大御所「うらの酒店」さん。この時期、うらの酒店さんには氷温熟成のニュームーンやきたしずく純米大吟醸生等の氷温熟成酒が発売されます。その氷温熟成シリーズの中で運良く今回のプロトパープル氷温熟成をゲットできました。貴重性もあり、もれなく即完売です。
酒は決まった、では肝心の鍋は……。プロトパープルの味わい予想として、熟成感が乗ることにより、角がとれ旨味とまろやかさがのってくる…しかし、そこまで辛味はないのではないか…鍋の味が強すぎるとパープルの味わいが消されるのでは…と予想した私が選んだ鍋は…。
「白菜と豚肉のミルフィーユ鍋」
極力使う食材はシンプルに、かつ適度な旨味が感じられお酒の味わいを隠さない味わいなのではないのか…という私の予想で選びました。
【いざ実食へ】
本日は妻の友達家族もまさかの参戦というこで、大人組へ私のミルフィーユ鍋を振る舞うことに。ちなみにミルフィーユ鍋は各人で好きな味付けで食べれるようにスープは入れずに塩のみで味付けし無水で作りました。
鍋もできたということで、まずは鍋島から実飲です。
ペアリングレビューは後半で。
【鍋スペック】
○温度帯
花冷え→燗
○使用米
山田錦
○精米歩合
50%
○アルコール度数
15度
【味わい】
○香り
爽やかな吟醸香
○含み
熟成でありながらガス感が!お米の甘酸味!
○中盤
ブドウ。まろやかさがプラスされた酸味がみずみずしい。
○余韻
ぬっ!?鍋島苦味感がマイルドだと!?角がとれ、やわらかさも感じられる苦味に仕上がっています。
【甘辛】
中口
【燗】
旨酸味が際立つ味わいへ。熱燗ではチーズ感もあり!?オススメは人肌あたり。酸味と苦味のバランスがよく、心地よい吟醸香。
★総評
熟成感もあいまって、全体的に角がとれてます。とくに顕著なのが中盤あたりから余韻にかけてで、攻撃的なアル感がなく、苦味にもやわらかさがプラスされています。
【鍋との相性】
白菜のサッパリさ、豚肉の旨味との相性は抜群!!鍋→相殺→鍋→相殺…と、お互いの弱点を相殺する関係。狙った通りの相性に感動!!
100レビューは鍋島 純米大吟醸 雫取り、200レビューは純米吟醸 風ラベル。そして今回はパープルプロト。大好きな鍋島で300を迎えられたことは酒タイムの皆さんのおかげであります。誠にありがとうございます。
次は400を目指して邁進してします。ダラダラと面倒くさいヤツですが、引き続きお付き合いいだだければ幸いです。
今宵も素晴らしい鍋島ライフを。
特定名称
純米吟醸
原料米
山田錦
テイスト
ボディ:普通 甘辛:普通