1979(昭和54)年から休止していた酒造りを1997(平成9)年に再開。約20年に及ぶブランクにより製造体制だけでなく新たな販路の開拓など、さまざまな困難がつきまとう。これを乗り越えて再び造り始めたストーリーは、以後‟復活蔵”という言葉を生み出しその嚆矢となりました。復活を機に主力銘柄を以前の「金鷹」から屋号の「鷹来屋」に変え、2006(平成18)年からは自ら米作りも行なっています。「山田錦」や飯米品種のほか、かつてこの地域で独自に作付されていた「大分三井(みい)」の栽培を手がけるなど、自作米を用いる新たなコンセプトをもって酒造りに挑んでいます。 年産500石を丁寧に手造りする味わいの特徴は、飲み飽きしない旨口タイプ。米に由来する伸びやかな旨味をしっかり感じさせつつ、後口の切れのよさがあります。2020(令和2)年には、熊本国税局酒類鑑評会で最高位である優等賞の首席を獲得。復活後休造期間を上回る時間を経て、もはや九州を代表する銘柄の一つとして風格と貫禄が感じられます。(松崎晴雄)
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鷹来屋の酒蔵情報
名称 | 濱嶋酒造 |
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特徴 | 浜嶋酒造(はましましゅぞう)は、明治22年(1889年)創業という大分でも老舗の酒蔵である。棟上げ時に鷹が屋根にとまった事から”鷹来屋”を屋号とし、1914(大正3)年の九州連合品評会において一等の栄誉に輝き、当時から酒造りの神様と謳われた野白金一氏が自分の名と屋号を取り名付けたという逸話を持つ銘柄「金鷹」が主力商品であった。1979(昭和54)年より酒造りを中断していたが、17年の歳月を経て1997(平成9)年より5代目蔵元である浜嶋弘文氏が蔵元杜氏となり”浜嶋酒造”として酒造りを再開。かつての屋号「鷹来屋」を銘柄名とし、「美酒探求」をテーマに完全手作業、小仕込みというこだわりにて造る酒は年間生産量も最大600石と少ないが知る人ぞ知る酒として愛されている。休造期には米作りも担い「自耕自醸」の酒造りを実践している。酒蔵には販売や喫茶を併設しており、利き酒なども楽しめるという。 |
酒蔵 イラスト |
(加藤友宏氏写真撮影+加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 鷹来屋 金鷹 華鷹 由布美人 |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 大分県豊後大野市緒方町下自在381 |
地図 |
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