香露は醸造元が酒蔵ではなく研究所という背景から、一般公募で名前がきまったという特別な銘柄。「きょうかい9号酵母」のもととなった「熊本酵母」の維持・管理もおこなっているのが、熊本県酒造研究所。1990年県内の蔵元たちの呼びかけによって、県産酒の品質向上のため、熊本県熊本市に創業。「吟醸酒の神様」といわれた野白金一博士が初代技師長をつとめた。現在の研究所を担うのは、製造部長で杜氏でもある森川智氏。酒造りをしながらデータを蓄積し、熊本県酒のさらなる進化をめざす。酵母のデータを取るために、毎週4本の仕込みをおこなっているそう。偶然ではなく、狙っておいしい酒を醸すのが熊本県酒造研究所の手法だ。幻の酒として人気が絶えないのが「香露 大吟醸」。華錦などの酒米と熊本酵母、阿蘇の伏流水をつかっている。角瓶が特徴的。
香露のクチコミ・評価
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香露の銘柄一覧
銘柄 |
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香露 純米吟醸 |
香露 特別純米酒 |
香露 特別純米 瓶貯蔵 |
香露 特撰 特別本醸造 |
香露 上撰 本醸造 |
香露の酒蔵情報
名称 | 熊本県酒造研究所 |
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特徴 | 熊本県においての清酒の歴史が他県と少し異なることをご存知だろうか。熊本には古来より清酒と似た製法で造るもろみに灰を入れ保存性を高めた”赤酒”という酒が熊本特有の酒として受け継がれてきた。江戸時代には赤酒以外の酒を造ることや藩外から持ち込むことも禁じられていたが、明治維新を契機に清酒が持ち込まれるようになり、県内の酒蔵でも清酒を造ろうという動きが高まった。そこで1909(明治42)年、既存の酒蔵の一角にて、酒質の向上を目的とし立ち上げられたのが熊本県酒造研究所(くまもとけんしゅぞうけんきゅうじょ)である。以来、初代技師長に就任した野白金一氏による技術開発や、蔵元への指導などが行われてきた。研究所で造られる銘柄は一般公募にて選ばれた「香露」として知られ、研究所としての機能だけでなく酒蔵としての機能を併せ持つ全国的にも珍しいスタイル。1952(昭和27)年に野白氏の手によって分離された「熊本酵母」は、日本醸造協会の「きょうかい9号酵母」として頒布され全国の酒造りに活かされている。酵母のデータを取るため、毎週4本の仕込みを実施しているという。兵庫県産山田錦を38%まで磨き熊本酵母で醸した「香露 大吟醸」は幻の酒と呼ばれ、”吟醸酒のお手本”とも呼ばれるほどである。 |
酒蔵 イラスト |
(加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 香露 九曜正宗 |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 熊本県熊本市中央区島崎1丁目7−20 |
地図 |
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