「コレ飲んだら、他のお酒が飲めなくなりますよ〜」とお店の人に言われた、「十四代 極上諸白 純米大吟醸」。
いきなり飲むのも、酔ってしまってから飲むのも、もったいない。
「町田酒造が好きです」と言ったら勧めてくれた「花邑 純米吟醸 雄町」を軽く飲んでから。
ぴちぴちの若さをまぶしく眺めた後に、「そこそこ経験積んでますし、合わせるゆとりもあります」という趣きの十四代。
プレミア補正をできるだけ追い払い、素直に飲んでみる。
派手すぎない桃のような香りに、甘さを忍ばせた旨みと酸味がギュッと詰まっている。
若い子とその場限りで遊ぶより、長くお付き合いしたい大人の色気のあるお酒。
ただ、このお酒を飲んだのはまったく色気も日本酒の知識もほどほどにしか無い、適度にミーハーな3人。
お互いの頼んだ「而今」「新政No.6」「田酒」などのレアなお酒をわけわけしながら、きゃっきゃと「これ美味しい〜」「こっちも好きー」「十四代、多めに分けてくださいよ」「アカン」と飲みまくって幸せだった。
普段は仕事の付き合いで、時に意見が合わないこともある相手なのに。本当にいいお酒は、人をでれでれの笑顔にして距離をぎゅん、と詰めてしまう。
1人飲みは、じっくり味わいながら飲めるから好き。
2人飲みは、しっとりお酒の感想を言いながら飲めるから好き。
3人飲みは、どっさり3倍の種類が飲めて会話の幅が広がるから好き。
楽しいお酒が飲める、いい3人目を見つけてご機嫌な夜。めっちゃ飲みました。
特定名称
純米大吟醸
酒の種類
生酒
テイスト
ボディ:普通 甘辛:普通