十四代** 中取り大吟醸 兵庫県特A地区産山田錦特米35%
前回の純米大吟醸と同じ原料米の中取り大吟醸。はーん、上立ちは久しぶりの甘旨十四代香、でもこちらは少しミンティな爽快感あり。さすが甘旨が全体を支配するものの、前回ほぼなかった辛も探すこともなく感じられる。これはアル添ゆえなのか?2日目は今度は苦が顔を出し、余韻に渋も。まったりとした芳しき十四代甘が主役ながら、それを支える名脇役の酸に、入り口からバランスを整える辛、そしてアクセントとして秀逸の苦に、余韻を愉しませてくれる渋、五味オールキャストそれぞれの存在感がある。
十四代は日本酒を敬遠していた時代にも唯一呑んだ銘柄だけど、そのころはそのスペックなんぞには興味があるわけもなく、ただ旨いから呑むといった本能的欲求によるもの。そのあてにならない記憶にも、さらに少しは気にするようになって店で見つければ呑むようになってからもほとんどが純米だったように思う。もしかしてアル添は初めてかと思いきや、考えてみればその旨さに度肝を抜かれたエントリー酒にして最強定番酒「本丸」は特別本醸造。やはり記憶なんぞはあてにならずだが、アル添はこの酒や双虹などの最高クラスはあるもの、中間もののラインナップはない。そりゃー、本丸以外はお目にかかれなかったはずだ。
特定名称
大吟醸
原料米
山田錦
テイスト
ボディ:普通 甘辛:普通