母の初盆、弟の誕生日……とくれば飲む酒は自ずと限られてきます。
改めて、非っ常に美味い。
十四代、兵庫県産愛山75%、兵庫県産山田錦25%、45%精米の純米大吟醸の生詰。
かつて日本酒を飲み始めた時に、美味しいお酒として飲んでみて、それから様々な日本酒を飲んできて、地方や蔵元の味と言うのを色々学びつつ、控えめに言ってもとても美味い。
モダン、ライト。
見た目、少し黄色の透明。トロリ感強め。
香り、マスカットのような爽やかな香り、メロンのような甘い香りもあるが、それよりも遥かに軽快。
飲み口は僅かな微炭酸感。味は甘口より、と言うか、貴醸酒レベルでは無いにせよ、かなり甘め。それでいて、甘さが非常に上質な和三盆のように軽やかかつ必要最低限のコクは兼ね備えており、高級な甘さを醸し出しています。
旨味は甘味を引き立てるレベル、酸味はあるかもレベルでこちらも引き立て役。
料理と合わせるとほろ苦さ、じわりとした辛味はあるものの、単体では上質な香りと甘味が目立ちます。
それでいて、余韻は軽くスッとキレ、何口飲んでもまだ飲み足りず、どんどん酒が進んでしまいます。
後日来る親戚に残さなきゃと思いつつ、四人で八合が一瞬で消費され、残り僅か二合。
初日なので硬いといけないと思いつつ、デキャンタージュしたのもプラスに働いたのか、角は全く立っていませんでした。
と言いつつも、実際数日経って飲むと違った感想なんでしょうが笑
味のバランスは写楽が今のところ自分の中では一番ですが、香りと甘味の上質さでは、やはり十四代ですねぇ。
県内のとある酒屋にて定価購入。
1週間経過、甘味は温度を上げないと控えめ。
白桃のような上質な香りはあるが少し控え目。
甘味より旨味が目立ってくる。
円やかさは半端ない。
初日の方が好き。
特定名称
純米大吟醸
原料米
愛山75%、山田錦25%
テイスト
ボディ:軽い+1 甘辛:甘い+2