十四代** 純米大吟醸 大極上生 龍の落とし子35%
奇跡の呑み比べ、大極上生の龍の落とし子&山田錦。とはいえ同時開けする勇気はないので、まずは龍の落とし子から。そういえば年末にこの酒を初体験したわけだが、こんなにもすぐに購入することができるとは思わなかった。
上立ちは華やかな甘吟香、ねっとり完熟メロン甘が舌にまとわりつき、これをすぐに柔らかな酸が覆って解いて調和させてくれる。とろみを感じるほどに濃醇なのに、高精米のお陰か雑味は一切なく非常に綺麗。十四代のこのクラスだと本当に何かと合わせようという邪心はまったく起きない。
(2日目)冷えた状態では苦&酸目立つが、温度が上がるに従って甘もしっかりしてきてその印象は薄れる。この酒米は十四代以外では見たことがないが(酒未来、羽州誉は他銘柄にも提供しているようだが)、この酸と苦が特徴なのかもしれない。いずれにしてもこのしっかりしていながらも柔らかな酸が味の広がりを演出し、苦アクセントが個人的なツボを押さえたまさに大極上酒となっている。
(3日目)せっかくの自宅十四代、前日呑み切りを何とかこらえて少量ながら3日目に。2日目と変わって入りから甘が来て、酸抑え目、苦がすぐに追っ掛け、若干アル感が顔を出すものの口内で遊ばせ旨味を愉しむ。私が外呑みする十四代を扱う店では基本封切り3日目になる可能性は低いが、生でもまだまだいける気がする。
特定名称
純米大吟醸
原料米
龍の落とし子
酒の種類
生酒
テイスト
ボディ:普通 甘辛:甘い+1