十四代** 純米大吟醸 大極上生 播州山田錦35%
奇跡の呑み比べ、大極上生の龍の落とし子&山田錦、先週の龍の落とし子に続いて今週は山田錦。
上立ちはこちらも華やかな甘吟香だが、ちょっとだけスッキリ目か?龍は上立ちから含み香までメロン様であったが、こちらは上立ちは少し軽めのマスカット様、含むメロンへと濃くなる感じ。花まではスッキリ目に感じていたものの、涼からはすでにねっとりしてくるので特有の濃醇甘を存分に愉しめる。龍の様に酸や苦を特に感じることもなく、甘旨に脇役として酸苦が添えられているくらいで、もちろん雑味やエグ味など微塵もなく、優等生山田くんらしく総合的にまとまっている。
最近のこの銘柄の裏書には「鑑評会BY1本目の大吟醸槽垂れ酒」とあるが、ただでさえ購入困難を極める酒なのに蔵出し早々に入手することはほぼ不可能に近いので、生酒ならではのフレッシュ感を味わうには選ばれた飲み屋で饗されるしかないのだろう。今回も瑞々しさは感じられなく、代わりにしっとり感を味わえた。
特定名称
純米大吟醸
原料米
山田錦
酒の種類
生酒
テイスト
ボディ:普通 甘辛:甘い+1