キリッと締まって冷えた、刺々しさも感じる一口目。
初対面の誰かやネガティブな話で人と対峙する時の、緊張感を思い出す。
わざわざ氷を入れて、濃度をゆるめながら飲むお酒。名前もラベルもカッコいい。
ちょっと置いて飲むと、急に柔らかくなっている。薄まってすいすい飲める。危ないあぶない。
Ice Breaker=場や空気を和ませる人。
簡単に心を許してたまるかと、ガチガチに防御を固めていても。
たまに、天性の人たらしみたいな人に出会ってしまう。
何年もかけて溶かされてしまった結果、情けないぐらい、甘ったれた本音がぽろぽろと漏れてしまう。
このお酒は、少し大きめのグラスに入れて、だらだらと変化を楽しみたい。
前のレビューで書いた「あと半分しかない」問題も、氷で薄めながら大事に飲めば減らない。おや、なんか天才的な発明の予感がする。
さっさと空にするか
薄めながら延長するか
濃いのを継ぎ足しながら、酔いに溺れていくか
……今回は、誘惑に負けて継ぎ足しました。
ダメな大人だなぁ。
特定名称
純米吟醸
原料米
五百万石
酒の種類
無濾過生原酒
テイスト
ボディ:普通 甘辛:辛い+1