銘柄の由来は日本画の大家・横山大観に因んでいます。大観が酒蔵に近い五浦(北茨城)に暮らしていた際に、当時の4代目蔵元と親交がありこの酒を愛飲していたという。2019年創業150年を迎えたのを機に、「大観」の酒銘を「富士大観」に変えて、字体も一新しました。 酒質は全般に軽快でみずみずしい感触が特徴の若めのスタイル。県内の蔵では一番海に近い立地と言われ、酒蔵は日立市北部の海岸沿いに建ちます。地元で獲れる新鮮な魚介類と飲まれてきたことや、県都・水戸にある明利酒類から供給される一連の酵母から、比較的酸の少ない端正な酒が生まれます。 6代目となる森嶋正一郎氏は蔵元杜氏としても早くから頭角を現し、先代杜氏の後を継ぎ南部杜氏協会会員となっているほか、県内の酒造技術者育成のためにスタートした資格制度「常陸杜氏」にも初年度に認定されました。会社名は「森島」ですが蔵元の姓名となる「森嶋」の別名で、新たなブランドを立ち上げていて、こちらは限定流通商品になっています。 (松崎晴雄)
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大観の銘柄一覧
銘柄 |
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大観 純米大吟醸 |
大観 大吟醸 |
大観 白砂青松 |
大観 純米吟醸 |
大観 吟醸 |
大観 純米吟醸 青ラベル |
大観 純米酒 青ラベル |
大観 本醸造 青ラベル |
大観 純米純金入 |
大観 純 |
大観 本醸造辛口 |
大観 上撰 |
大観 佳撰 |
大観 特別純米生原酒 ピュア茨城 しずく 無濾過 |
大観 特別純米 ピュア茨城 生酒 |
大観 特別純米酒 ピュア茨城 |
大観の酒蔵情報
名称 | 森島酒造 |
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特徴 | 茨城県日立市の北部・川尻。蔵から海まではわずか数十メートルの距離という、国内でも有数の海に近い場所で、波の音や海風を感じる環境に蔵を構える森島酒造(もりしましゅぞう)。阿武隈山地南端の山々からの伏流水が流れ、稲作が盛んであるという立地の良さから、水戸藩の武士だった初代・森嶋道正により1869(明治2)年に創業した。長い歴史の中で、太平洋戦争の戦火による蔵や家屋の焼失、東日本大震災での被災など度重なる被害に見舞われながらも立ち上がってきた歴史を持つ。銘柄「大観」は戦後、復興にも携わっていた四代目が、酒を愛飲してくれており、親交もあったという水戸出身の画家・横山大観を訪ねたことから誕生した銘柄である。ラベルには直筆の文字を使用し、長らく代表銘柄としていた。品評会での金賞受賞など、着実に酒質を洗練させてきていた。2015(平成27)年には杜氏の季節雇用制度を廃止。茨城県初の南部杜氏資格試験に31歳で合格するという快挙を成し遂げた六代目が蔵元杜氏となり、社員での酒づくりを開始。設備改修なども行い、蔵元の姓を由来とした新たなブランド「森嶋」を誕生させる。一石投じる姿勢を忘れずにいたいという想いから、ラベルには実際に震災で崩れ落ちた蔵の石片を使用。どんな困難をも乗り越えていく、森島酒造の不屈の精神のシンボルとして大切にされている。 |
酒蔵 イラスト |
(加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 大観 森嶋 富士大観 |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 茨城県日立市川尻町1丁目17−7 |
地図 |
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