新潟県南魚沼市に蔵をかまえる高千代酒造の銘柄「髙龗(こうりゅう)」。髙龗とは水を司る神様として日本書紀などにも登場する神で、魚沼にある髙龗神社から由来して名づけられた酒名だそう。高千代酒造の商品のなかでは珍しく、醸造アルコールを添加して醸したシリーズだ。高千代酒造は1868年に創業し、近くの巻機山からの雪解け水で丁寧に仕込んだ酒は、旨みがしっかりとしながらキレのあるクリアな酒質に仕上がる。綺麗な酒質をつくる要因の一つは、コストと手間をかけて酒米を全量「扁平精米」という方法で精米していること。雑味のない味わいに仕上がり、つい盃が進んでしまうような酒が出来上がる。「高龍 朱判 火入」は、日常の食卓で味わえるコスパ抜群の定番酒ながら、キレと甘みのバランスがよい食中酒に最適な日本酒だ。
高龗のクチコミ・評価
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高龗の酒蔵情報
名称 | 高千代酒造 |
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特徴 | 1871(明治3)年に創業した新潟県南魚沼市の酒蔵。代表的な銘柄は4つ。「高千代」は、魚沼の食材や食文化に寄り添う酒というコンセプトで造られる。地元の水と県内と新潟に隣接する5県の酒米を使用し、新潟県内限定販売のお酒も多く地元の食材に寄り添う酒質をめざしている。 「巻機(まきはた)」は、蔵にほど近い山の名を冠した、南魚沼産「一本〆(新潟県開発の酒米)」のみで醸した特約店限定流通の酒。ややスッキリした優しい味わいだ。「豊醇無塵たかちよ」は限定された全国の地酒専門店のみで扱う限定流通商品だ。濃醇で豊かな味わいは、初心者にも受け入れやすい。「59takachiyo」は新潟魚沼の水(超軟水)と全国10種類の酒米を使って醸す酒。酒米がもつ個性を引き出したシリーズ。米に強いこだわりをもち、「一本〆」という酒米は新潟県から移譲され、現在では同蔵が管理している品種だ。そのため開発された当時のままの原原種を用いて、蔵人が自社栽培した分と契約農家が栽培する分とを自社精米して、酒造り行なう。 醸造過程は追求するが、「豊醇無塵たかちよ」「59takachiyo」などラベルも味わいもポップな酒を通して、新たに日本酒を親しむ層を生み出し、「高千代」「巻機」という日本酒らしい世界観ももつことで、味わいの奥行きを演出する稀有な存在だ。(関 友美) |
酒蔵 イラスト |
(加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 高千代 巻機 天地人 高龗 |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 新潟県南魚沼市長崎328−1 |
地図 |
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