南部杜氏の里として知られる岩手県花巻市石鳥谷町で大正11年(1922)創業。現在、4代目蔵元の川村直孝氏が杜氏を務める。 川村氏は神亀酒造の故・小川原良征氏との出会いをきっかけに全量純米酒へと舵を切り、平成12年(2000)、創業者川村酉与右衛門の名を冠した「酉与右衛門」を生み出す。南部杜氏の酒は一般に淡麗旨口で知られるが、酸味が旨味をリードする、岩手の中では異質で個性的な味わいをめざした。 年間生産量は500石と小規模ながら、ラインアップは、地元岩手産の吟ぎんが、山田錦、美山錦、亀の尾、ひとめぼれ等、それぞれの米のポテンシャルを最大限引き出し、さらに生酒、火入れ酒、熟成酒など、同じ仕込みで処理の違いが異なるものまで多種多様をそろえる。食中酒としてのバランスが整い、冷酒から常温までの温度帯で、変化する表情も楽しめる。(鈴木真弓)
酉与右衛門(酔右衛門)のクチコミ・評価
酉与右衛門(酔右衛門)が購入できる通販
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酉与右衛門(酔右衛門)の銘柄一覧
銘柄 |
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酉与右衛門(酔右衛門) 特別純米 吟ぎんが |
酉与右衛門(酔右衛門) 特別純米 美山錦 |
酉与右衛門(酔右衛門) 純米酒 無濾過 超辛口 |
酉与右衛門(酔右衛門) 純米吟醸 ひやおろし |
酉与右衛門(酔右衛門) 純米酒 南部関 ヒカリノミチ |
酉与右衛門(酔右衛門) 山廃純米酒 美山錦 |
酉与右衛門(酔右衛門)の酒蔵情報
名称 | 川村酒造店 |
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特徴 | 全国最大勢力を誇る杜氏集団が、南部杜氏だ。現在、会員数は約2000人近く。その南部杜氏の本拠地、岩手県花巻市の石鳥谷町にあるたった一軒の酒蔵が、「酉与右衛門(よえもん)」(注:「酉与」は「酔」の古い字体ですが、現代の漢字表記にないため、漢字二文字で表記しています)、「南部関」を造る川村酒造店だ。 創業1922(大正11)年で、近く100周年を迎える。創業者の川村酉与右衛門さんは、南部杜氏組合を立ち上げた大立者の一人。もちろん、現蔵元の川村直孝さんも、南部杜氏だ。東北地方最大の北上川に沿って広がる北上盆地のちょうど中ほどに位置する石鳥谷町。雪こそ多くないものの、冬の気温は-15℃まで下がる酷寒の地。この地で、直孝さんが醸す酒は、協会7号酵母のみを使った、酸味を重視したボディの太い酒。南部流の綺麗で香り華やかな酒と一線を画す。飲み応え十分で、洋風の食事にも合う食中酒だ。熱燗も美味い。 石鳥谷町は豊かな田園地帯、直孝さんも夏場は自家田で美山錦を栽培している。使用米の8割は、「吟ぎんが」をはじめとする岩手県産米。造る酒は全量純米酒だ。地元には、宮沢賢治が教鞭をとった花巻農業高校もあり、生徒が育てた特別栽培「ひとめぼれ」でも酒を醸している。その酒は、賢治の作詞した精神歌の一節をとって「ヒカリノミチ」と命名。生徒たちと、日本酒の未来へ続く道の意だ。 |
酒蔵 イラスト |
![]() (加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 南部関 酉与右衛門(酔右衛門) |
HP | |
所在地 | 岩手県花巻市石鳥谷町好地第12地割132 |
地図 |
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