15年ぶりくらいに口にする、久しぶりの黒龍。
香りは上品な果実香。
口に含むとフルーティーな甘味と締まった渋味が広がる。
アルコール感はあまり感じなく、苦味が尾を引きながらキレていく。
ドライな甘口といった感じなのかな?
お値段がそこそこする酒の感じは有るけど、物足りない感がどうしても「う〜ん」となってしまい、好みではない。
*以下は雑記
自分にとって黒龍は思い出深い銘柄の一つ。
まだ酒の味を覚えたての頃に友人に飲ませてもらい美味すぎて感動した酒が黒龍。売っている酒屋を紹介してもらい直ぐに黒龍の純米大吟醸(一升瓶で一万円だったと思う)を購入。美味すぎてさらに感動した。
この酒屋、自宅からはそこそこの距離に有る酒屋だったんだけど、地酒を豊富に取り扱っていて黒龍を置いてある酒屋はその店しか知らなかったので、ちょくちょく通ってお目当ての黒龍が入荷するのを心待ちにしていた。だけど次回の入荷を前に黒龍は取り扱いをやめたとの事で、その店でもう買う事は出来なくなった。ちなみに黒龍の代わりに薦められたのは十四代で、店主曰く「最高の酒」「クッキーをあてに呑める」と大絶賛していた。
当時は今の様にネットで何でも情報が入る便利な時代ではなかったので、その後黒龍を扱っている酒屋を見つけて手に入れるまで3年くらいかかったように思う。
「そんなに黒龍が好きなの?」というくらい黒龍に飢えていた時もあったのだが、常用の価格帯の黒龍で美味いと思ったのは「垂れ口」くらいで、高い酒なら美味いけど...というイメージ。
現在は酒屋で見かけても手に取る事はなくなってしまったけど、初めて飲んだ時の黒龍は今でも鮮明に味を覚えているくらい素晴らしい酒には変わらないです。