黒龍* 大吟醸 龍 山田錦40% 生詰
平成の時代から有名になり入手困難なんていう、酒の歴史から言えばポッと出の流行酒を呑む機会がどうしても増えてしまうので、せめて「先代よりも前から名の知れた銘柄のフラッグシップ的な酒を試してみようシリーズ」という長~~いタイトルで3銘柄を試してみたが(というか2本は頂きものだけど)、最後はおなじみ黒龍。
黒龍といえば毎年銀杏が色づく頃、石田屋と仁左衛門というツートップが発売されるが、通年ものトップはこちらの龍。なんと1975年に日本で初めて一般流通した大吟醸酒らしく、ロングセラーとして今でも売られているというのはホント凄いことで、年季が違う。正に日本酒の現代歴史そのものといった酒。
正直あまり好きな分野の酒ではないが、これはなぜか美味しく感じる。吟醸香はするが昨今の派手なものではなく、すっきり辛口と思いきやしっかりコメの旨味はジワっと感じられる。淡麗辛口でも濃醇旨口でもなく、高精米ながらちゃんと個性がある。今回のシリーズ(他に〆張のレッド、山形正宗の藍)の中では、これが一番好き。
特定名称
大吟醸
原料米
山田錦
酒の種類
一回火入れ
テイスト
ボディ:普通 甘辛:普通