臥龍梅 純米吟醸 浮世絵ラベル 火入れ
精米歩合 60%
昔から臥龍梅は得意ではない。華やか過ぎたり、味が濃過ぎたり、タンレイカラクチの呪いを受けている身としては、香りだけでウッとなり、口に含むとウヘェってなってツラかった。しかし、この酒は違ったのだ!
ネット情報だと10号酵母だと書かれているが、本当か!?って思うくらい、穏やかな香り。穏やかっていうか、ほとんどない。スワリングして鼻突っ込んでようやく微かに吟醸香がする。飲んでみるとアレ?静岡型かな?と思うような良い香りだ。私程度の臭覚では、冷蔵庫から出してちょっと経った程度では、華やか系を感じ取れない。明らかに温度が上がった後でようやくほのかに感じ取れるようになったレベル。
さて、ここまで香りについて云々しておいて恐縮だが、この酒は味が旨すぎる。飲んで旨い酒だ。米のふくよかさが際立っている。信じられないくらい旨い。信じられないくらい旨い。信じられないくらい旨い。
私は甘いのが苦手だ。幼いころからケーキを一口食べたら放り出して冷蔵庫の奥で腐らせてみたり、肉じゃがには味醂も砂糖も一切使わないただのダシとの醤油煮にするくらいには苦手だ。
この酒、口に含んだ最初にまあまあ強めの甘味が来る。それ自体は好みではない。しかし、その直後から凄い旨味がやって来る。もしそれが甘味に根差したものであるならば、私は甘党です、と180度掌を返すべきだろう。
あーうめぇ。香りもいい。ダメだ、ダメになる。自分が知らないだけかもしれないが、美酒って言葉に並ぶような、こういう旨い酒を端的に表す単語が欲しい。三和酒造さん今まで避けて来て申し訳ございませんでした。出来ればこのような酒質の製品を増やして頂けますと幸甚です。
特定名称
純米吟醸
テイスト
ボディ:普通 甘辛:甘い+1