新政 ヴィリジアン
蔵元の佐藤祐輔さんが12年ぶりに杜氏として現場に復帰したそうで、「今期のロットは凄い。圧倒的だ。グレートヴィンテージだ!!」と酒屋さんがしきりに仰るので購入しました。
水のような透明感から繊細な吟醸香が余韻を残しながら綺麗に消えていく。ヴィリジアンは大吟醸酒スペックだが、今までは吟醸香を感じることは無かった。
新政は軽快でモダンな柑橘系の香りのイメージだったが、そこに仄かなメロン系の香りを感じた。新政の個性がありながら吟醸酒の良さもバランスよく表現されていた。雑味は一切なくてクリアなのだけど、旨みの余韻と味わい深さがある。
そう言えば、「異端教祖株式会社」も酸が強いイメージだったが、メロン系の香りもあった。どちらも長期熟成を想定しているはずだ。熟成したらヤバいと思う。品質の高さがレベチだ。
佐藤さんの昔のブログを読むと、かなりワインを意識されていたが、ここに来て日本酒でしか表現できない境地を感じる。