醴泉 特別純米 山田錦 1.8
製造 2023年3月 開栓 9月17日
先の「ゆきの美人」と同時進行。
14号と近縁の9号酵母、雄町をルーツとする短稈渡船を父とする山田錦、なかなか興味深い10日間の近親飲み比べでした。
マルーンカラーも被り、価格もほぼ同じときたもんだ。
正当なイソの香り、どこかクラシックだけど爽やか。
含むとトロッと熟成感、すかさず酸が苦渋を押し上げて辛口のど越し。
開栓直後は意外と骨太。
しばらく置くと、9号らしい控えめな華やかさはそのままに香りに深みが。
日に日に味わい角が取れまろやかに、特に常温からぬる燗の温度帯でのクリア感が語りかける。
「山田ですが、何か?」
9号&山田錦は醴泉のこだわりを感じます。
9合酵母は熊本と山形を使い分け、
純米以上には東条産を奢っています。
熟成出荷で飲み頃を外さない信頼感もあり、あの蘭奢待と同じ素材でこの良心価格。
でも評価、低いですねえ。
岐阜県で11位!
雪美と醴泉、テイスティングメモはかなり近似したものですが、秋田のふくよか美人と飲み比べると地味で無骨。
分かりやすさに走らないところが、
万人受けしないところですかね。
実に平穏で飲み飽きしないのですが。
特約店にて 税込3,410円