なんとタフな辛口だろう。
三千盛といえば作家の永井龍男氏が「岐阜に旨い酒あり」と紹介して、全国の辛党に人気となった酒だが、開栓した日の感想は「辛口かもしれないが、口に甘みが残る。日本酒度+12の大辛口とのことだが、そんなに辛いか?」だった。
だが次の日に飲むと「からっっ!」。前日に飲んだ時の「甘み」など消え去っていた。
いままで「辛口」と銘打たれた酒を数種類飲んだが、どれも日を経るにつれ辛さの角がとれて丸くなっていった。
だがこの酒は違う。2日後、3日後と飲んでみても辛さは衰えぬ。5日たってようやく丸くなってきた。辛さのマラソンランナーのようだ。
しかし最初に感じた甘みは何だったのだろう?フェイントをかける酒など初めてだ。
特定名称
純米大吟醸
テイスト
ボディ:軽い+2 甘辛:辛い+2