三連星 純米酒 火入 ひやおろし 限定
落ち着きつつも酸味をほどよく感じる
燗付けしてみたい
スペック
原料米:滋賀県産吟吹雪
精米歩合:60%
美富久酒造㍿(滋賀県甲賀市水口町西林口3-2)
https://mifuku.co.jp/
創業対象6年
甲賀10蔵で湖の国ではあるが、忍者の国のイメージが
鈴鹿峠と野洲川により、米作りに適した風土に
戦時中は多くの酒蔵が酒造を中止していた中、本蔵は兵隊向けの祝い酒を醸し続けていたことで、戦後もスムーズに酒造りを再開。
昇天(親元藤居本家の銘柄)→美冨久へ
昭和50年代には県内で最も醸造量が多い時期もあった。滋賀県全体のピークは昭和52年。
創業当時に流行っていた山廃造りを基本としつつ、現代の嗜好に合った酒質を求めて速醸も行う。昭和48年から剣菱に桶売りも行っており、山廃づくりは剣菱流の流れをもつ。現在は行っていない。
北島酒造は戦時中酒造を中止→復活するときに御代栄というブランドを譲渡する。
昇天は親元より譲り受けており、美冨久は社名として扱う方向だったという背景もある。
古い酒蔵No5は
1. 須藤本家(茨城県笠間市)永治元年(1141年)創業
2. 飛良泉本舗(秋田県にかほ市)長亭元年(1487年)創業
3. 剣菱酒造(兵庫県神戸市東灘区)永正2年(1505年)創業
4. 山路酒造(滋賀県木ノ本町)天文元年(1532年)創業
5. 吉乃川酒造(新潟県長岡市)天文17年(1548年)創業
https://allabout.co.jp/gm/gc/225336/#6
速醸の三連星は黒(吟吹雪60%精米の純米酒)・白(渡船6号55%精米の純米吟醸)・赤(山田錦50%精米純米大吟醸)
胴ラベルにもこだわりがあり、純米吟醸の「三連」は非常に見にくいが触ると文字の凸面が感じられる。純米酒は「三連」の部分が温度帯で10℃以上を境に青~白に変化する。
滋賀県農業試験場が開発した酒造好適米
1984年、心白発現率の高い山田錦を母に、大粒で栽培しやすい玉栄を父にしてかけ合わせたもの
心白を吹雪が舞っている様に似ており、吟醸酒向けという意味が込められている。
中生の品種で脱粒しにくく多収である一方、千重粒は26.1gと玉栄に劣るものの玉田錦と同等である。心白発現率は高いが精白によって砕けやすいものの、40%精米くらいまでは可能である。
耐倒伏性は中、穂発芽性はやや易、いもち病圃場抵抗性は中である。
滋賀県では山田錦の熟期が遅く長棹による倒伏が起きやすく、その点を改善するために開発が行われた。https://www.naro.affrc.go.jp/org/warc/research_results/h10/sakumotu/cgk98010.html
1989年、収量s県番号「大育酒685」を付す
1990年、奨励品種決定調査に供試
1991年、地方番号「滋系酒56号」を付して特性を調査
1998年、吟吹雪と命名
1999年、3/17に品種登録
子品種は出羽の里
出羽燦々を花粉親、吟吹雪を種子親として交配し2004年に山形県で育成された。
美山錦、出羽燦々が幅を占める山形県の醸造用米に多様性を付すこと、耐冷性品種を育成することを目指して開発された。
登熟期は中生の晩、耐倒伏性は中、耐冷性は極強。千重粒は25.9gろ大粒で心白発現率も高いが、心白が大きいため高精米には向かない。
孫品種は雪女神
蔵の華を花粉親、出羽の里を種子親として2015年に山形県で育成された酒米
山形や純粋な大吟醸酒をイメージした「雪」に、女性にも愛される酒になるようにとの願いが込められた「女神」から命名された。
登熟期は中生、短稈で耐倒伏性強い。心白発現率は高く心白が小さいため50%以上の精米が可能になっており、タンパク質含有量も小さく大吟醸酒に向く。