29BY 純米大吟醸 雄町 中取り生酒 Type9。
某毒舌ブロガーさんの真似をして、篠さんのプチ熟成にチャレンジ^ ^ 2018.2月蔵出しで1年間は奈良の特約店、その後は我が家にお招きして5℃±管理。さて…上立ちは葡萄ですね。液体はほんのり黄色味がかっています。口をつけると強烈な酸と軽い熟味。口をすぼめて飲んでいるわけでもないのに、まるで細いストローで吸い上げてるような感じ。ムム?と思ったのが最初の30分。ほどなく篠峯らしいソリッドでドライな味わいに変化しました。まぁ篠峯だから最初はこんなもんでしょう。このお酒を口開けで判断するのは野暮ってもんです。とりあえず様子見ですね^^;
4日目。
まだ酸はしっかり効いています。協会9号だろうと篠峯である以上、酸は主張するんですね^^; 口開けに感じた熟味みたいなのが随分とマイルドになり、味わいにいいニュアンスを加えています。ジンとかのそれを感じさせる超ドライなテイストながら、その背後からジワーっと旨味が忍び寄って来ます。今のところ想像通りに進行中です^ ^
7日目。
舌にピリピリとした酸と辛味。相変わらずのスーパードライ。温度が上がると少し柔らかくなりますが、それでもソリッドな鋭い辛味を残します。
8日目。
今更ながらライチや葡萄に薄っすら芳ばしさが加わったカラフルな香り。旨くなってますね。今日は温度が上がる前から幾らかボリュームがあります。ほんの少し甘味。それでも歴然とスリムなんですが^^; ついに独特のキラキラした感じも出てきて良い方向へ^ ^
11日目。
かなり引っ張っちゃいましたが今日で飲みきります^^; ライチと葡萄と、芳ばしさに替えて野苺の香り。軽い酸。スリムでシャープ、その奥から顔を出す可愛らしい甘味。この削げたバランスの中だからこそ細やかな甘味がクッキリ際立ちます。やたらと縦長の立体感。メタセコイアの並木道に立ってるみたいな、そこにキラキラと木洩れ陽が差し込むような…。酸の効き方とかドライシャープなのは他にもあるけど、この世界観を表現できるお酒はまず無いと思います。本当に上手なバーテンダーが作るジンバック。ベタな甘さは皆無。凛々しさ、潔さ。でもまぁ、酒質の強さを信じてここまで引っ張る人はあまりいないだろうし、この味が好みに合う人も多数派ではないと思うし…結局大いなる自己満足でしかないんですけど^^; 個人的評価は文句なしの⭐️5.0でフィニッシュ。ただし口開けの硬さはいただけないので、その分は減点します。
特定名称
純米大吟醸
原料米
雄町
酒の種類
生酒 原酒