気がつくと、夏が終わっていた。
気がつくと、箱いっぱいの甘長とうがらしが家にあった。
だって!
もう店頭に並ぶの今年最後ぐらいやん!
何度も諦めたのを、えい、と箱買い。780円でLサイズのきれいな甘長とうがらしが、30本ぐらい入っている。
娘が「食べる〜」と言うのを信じて買ったものの、一本目で「辛いの」を引き当てたせいで食べてくれなかった。
数が多いからか、シーズン終わり近いからか。
ハズレ(辛いのに当たる)率、高かった……。3本に1本ぐらい、食べられないことはないけど辛い〜と、悶えていた。
台所でグリルで焼いたのを、生姜醤油で食べる。
ひとりで家飲みする人たちにオススメしたい、燕三条の生姜おろしスプーンで、おろしたての生姜をだし醤油に入れる。柔らかく丸焼きした甘長とうがらしをつけて、あーん、と食べる。
当たりなら、じんわり冷酒を流し込む。
ハズレなら、辛さを和らげるために冷酒を慌てて流し込む。
結局、甘長とうがらし相手にどんどん飲んでしまって、台所でほわっとしてしまう。
今日合わせたのは「一白水成 純米吟醸 雄町」。
葡萄っぽい、というのはラベルに影響されているのかもしれないけれど、酸と甘みのバランスがよく、後から苦みをまとった米の味が漂う。
最近、ジューシー&甘めな日本酒に浮気してたからか、よそよそしい感じもする。
2日目は、ごま油でくたっと炒めた甘長とうがらしを、白だしに漬けた焼き浸しに鰹節をかけて食べる。
冷え冷えで、ハズレさえ引かなければ出汁が染みていい感じ。そして、2日目の一白水成は、角が少し取れて優しく感じる。
頼むよ〜
次は優しくて甘いとうがらしでお願いしますよ〜
ああっ!
……最後の甘長とうがらしが、辛くなかったのが救いです。25本はひとりで食べました。
来年は「箱買いチャレンジ」なんて欲張りは、やめておこう(決意)。
特定名称
純米吟醸
原料米
雄町
酒の種類
一回火入れ
テイスト
ボディ:普通 甘辛:甘い+1