十旭日 純米酒 広島県産五百万石
めちゃくちゃ熟成感があるわけではなく、ほどよく酸味や渋味を感じる
シャープな一面もありほどよく舌を味を切ってくれる。燗冷ましでも味が薄まらず、口を蕩けさせてくれるような味わいでした。
スペック
原料米:島根県産五百万石
精米歩合:70%
酵母:協会701号
旭日酒造有限会社(島根県出雲市今市町662)
http://jujiasahi.co.jp/
明治2年創業
「白雪」から「十旭日」へ、そして古川酒造の「八千矛」も引き継ぐ。
「十旭日」
明治40年、当時は東宮だった後の大正天皇が山陰地方を巡幸の折、侍従長の木戸孝正侯に献上した酒が「天下一の美酒なり」と賞賛され、「旭日」の揮毫を受けた。
一方、「十字」は7代目当主が能勢の妙見山を厚く信仰しており、「切竹矢筈十字(きりたけやはずじゅうじ)」という矢筈紋の1つである紋章をお守りとして大切にしていた。この2つが合わさって「十旭日」となった。なお、切竹矢筈十字は北極星を祀る能勢・妙見山の紋章になる。能勢氏はキリシタン大名として知られ、高山右近などがいたことで有名である。キリシタンであった能勢氏はやがて日蓮宗へ改宗した。日蓮宗の霊場である能勢妙見山の入り口には能勢頼次の銅像があり、能勢氏と日蓮宗の関係性が伺える。領地を奪われ遠地に逃げのびた能勢氏は法華経を唱えることで辛い時期を乗り切り、再興を叶えた。このことから、能勢氏は日蓮宗に厚い信仰心をもつ。キリシタンから日蓮宗徒への改心にはかなり反発があり、「能勢のいやいや法華」とまで言われたそう。(https://www.touken-world.jp/tips/33712/)