「酔鯨 純米酒 香魚」
香魚とは鮎の別名。
夏の川魚の代表格、鮎。
ご存知の方も多いと思いますが、新鮮な鮎は微かなスイカや瓜の香りがします。
そして、この鮎の名を冠したこの酒。
鮎料理に合う酒を目指し作られたとのこと。
となれば、自ずと飲む前から穏やかで自己主張の少ない酒と予想されます。
果たしてその通りでした。
甘味旨味酸味の抑揚を極力抑えた、鮎の繊細な味と香りを楽しむための酒。
ともすれば平坦な味わいともとれる、落ち着いた味わい。
酔鯨らしさも残しつつ、初夏の爽やかさを感じさせてくれます。
明確なコンセプトで作られた酒には、それに乗っかるのが礼儀というもの。
なので今日はこのイッピン。
琵琶湖の初夏の名物、コアユ。
シーズンともなれば大勢の地元民達が、浜に立ち込んで延べ竿&サビキ仕掛けでコイツを狙います。
料理は至ってシンプル。
ワタは出さずにそのまま素揚げ、もしくは唐揚げ・天婦羅。
手間を惜しまないなら、甘辛い醤油を効かせた甘露煮に。
ほろ苦いワタとさっぱり旨い身の絶妙なハーモニーが、琵琶湖の夏の到来を告げてくれます。
キンキンに冷した酔鯨 香魚。
サクサクに揚がった香魚。
合わない理由がない。
今日は鮎らしく爽やかにレビューしてみました。
ではまたー。