鍋島 純米吟醸 隠し酒 生酒
2023.01製造
鍋島101本目
鍋島100本からの新たな一歩…そして、今年の一発目の隠し酒です。購入はいつもの新潟の酒屋さんから逆輸入。今回はご厚意にてSagiさんと私分の2本を購入させていただいた次第です。感謝。
さて、いつもの裏鍋こぼれ話。こぼれ話というか以前から話していることでもありますが、ネットやらでよく見る「裏鍋はアラバシリとセメのブレンド」というお話のこと。
この話は正誤あるものであります。と言いますのも隠し酒のバリエーションは「あらばしりと責めのブレンドのみではない」ということ。
御宿富久千代に宿泊した際、鍋島を醸す富久千代酒造社長にして杜氏である飯盛氏に直接お伺いし裏鍋について話を聞くと…
「隠し酒はその時々でブレンドを変えたりしてますね。ときには〇〇○(秘)とか、純米吟醸のいいとことかも混ぜたりしてるんですよ。」
酒タイムの皆さんには是非ともこのお話を知っていただき「裏鍋はあらばしりと責めのブレンドっ!」という概念をぶっ壊していただき、今年の裏鍋島のブレンドはあの鍋島とあの鍋島かなぁ…とかいろいろと思いを馳せながら楽しんでいただきたいです。
そして、日本酒バーで若い女の子が裏鍋を飲んでいるときに「この鍋島はね…(割愛)」とか話してみるのもキモがられてイイかもしれません爆
さて、今回の裏鍋のアテはというと、年末のスペシャルゲストの方からいただいた「カラスミ」です。このカラスミ、なんと仕込みに鍋島を使用したスペシャル仕様。しかもまるまる2本いただきました…。マジヤベー(・∀・)
SagiさんとSagi👹さんのレビューを参考にしながら今宵はスペシャル鍋島セットでいただきます。最後までお付き合い頂ければ幸いです。
【スペック】
○精米歩合
50%
○アルコール度数
16度
【味わい】
○温度帯
花冷え→冷、熱燗→人肌
○香り
吟醸香、ほんのりリンゴ、パイナップル
○含み
ちょいガス、甘酸パイナップルから吟醸香がふわりと香ります。この段階で味わいがすご〜く濃い〜。
○中盤
情報量多、さまざまな旨味が絡みあうドッシリ感。 その複雑な幾重にも重なったベールの奥にはモダン洋梨が潜む2段構え。イイモリースすげー!
○余韻
豪快な旨苦味の波から、旨味は引き波のように徐々に甘味へと変化してながらフェードアウト。含みから中盤あたりまでの豪快感からの表情の変わり具合に驚きます。
【燗】
気づくと空になってた…。
【アテとのチョメチョメ】
カラスミ単体としてはクセある香りはなくカラスミらしい濃厚クリーミーな中にある上品な味わい。鍋島で仕込んでることもあるのか余韻に鍋苦があるのは草。まさに御宿富久千代を思い出させてくれます。
子供たちに食べさせると「マッズ!!!オエ!!」笑
★総評
Sagi👹さんの「重い…」や、Sagiさんの「含むと複雑な旨味で、表現ムズ(・∀・)」という感想通り、開栓初日はめちゃくちゃ複雑に絡み合う味わい。いったいどの鍋島を混ぜればこんな味わいになるんだ笑
味わいハイライトしては、初日はビリビリガス感と、とても濃い旨味から様々な味わいの移ろいを感じられます。よく味わいを観察すると奥には洋梨や新政チックなモダンもある。いろいろとスゲー。
味わいを例えると日本の四季を一気に味わえるような目まぐるしい味わいの移ろいを感じられます。
2日目になると昨日の騒ぎは落ち着き「あぁ、鍋島だな( • ̀ω•́ )キリッ✧」と思わせてくれる変貌ぶりに困惑笑。ウチの👹の気性に似てる爆
今回の裏鍋島はかなりヤンチャでした。こんなグルグルする味わいの裏鍋は初体験。そして「鍋島感」はほぼ皆無。でも私はココが最高だと思うんです。鍋島ってこんな味わいだよね…と思っていた古参の概念を今でもぶち壊してくれ、今でも新鮮な気持ちで鍋島と向き合わせてくれる…。本当に飯盛杜氏や蔵人の方々には感謝。
鍋島を口にするときは「今回はどんな鍋島なんだろ??」とワクワクしますが、そんなワクワク感が盛り上がるのは裏鍋ですね。鍋島は玄人向きなのか?そうでもないでしょうね。鍋島初心者?とりあえず飲んじゃいましょう!次にレギュラー鍋島を飲んで裏鍋との違いを楽しみましょうや!鍋島玄人?今回のブレンドはコレとコレやな!とか裏鍋面白いわ!とか、いろんな方にいろいろな楽しみ方で飲んでもらいたいですね。
今宵も素晴らしい鍋島ライフを(^^)
特定名称
純米吟醸
酒の種類
生酒
テイスト
ボディ:普通 甘辛:普通