而今 純米吟醸 生 八反錦55%
今期の而今はラベルの色をきもとに使っていた伝統色系に変えてきている。そして肩ラベルも「八反錦 無濾過生」から「八反錦 生」表記に。製造工程は不変ながら、もともと「無濾過」は2次濾過をしていないという意味で使っていたものの、日本酒自体「醪を濾したもの」であり、日本酒を飲み始める人にわかりづらいので変えたとのこと。うーん、蔵の誠実な対応だとは思うが、少し勉強すればわかることだし、ほとんどの人はそんな細かなことは気にしてないし、そもそも「無濾過生原酒」というキラーワードもそこそこ浸透しているしで、大好きな蔵ではあるがちょっと違う気がする。
推奨賞味2か月以内とはいえ発売から1か月半、ピチピチ感は薄く、グラス内の気泡もわずか。上立ちはいつもの乳酸がかった南国系果実様の甘吟香、味わいもパイナップル、マンゴーといった濃甘に優しく酸添えながら、ここ2年はほぼ感じなかった辛苦もしっかり感じられ、相対的に甘弱め。特に花冷えあたりでは甘が薄く、常温にかけて濃くはなるが例年の濃さには達せず、むしろバランスは良いが、個人的にはここの八反にはもっと濃甘が欲しい。
特定名称
純米吟醸
原料米
八反錦
酒の種類
無濾過 生酒
テイスト
ボディ:普通 甘辛:甘い+1