十水 特別純米
無濾過のものとは違って若干の酸味があって、そこからパッと香りが広がる。
苦味・渋味は感じられず、少し主張が弱かったかなぁという印象
県内で販売されているものらしい。
「十水」とは十水仕込みのことで、かつて酒造りでは米と仕込み水の割合は米十石につき水十石の割合で醸されていた。精米機の開発が進み高精米が可能になると米の融け過ぎを防ぐために水十二石以上を用いるようになった。その点を見直し、昔ながらの手法で造っているのがこの銘柄の最大の特徴。
大山は西の灘、西条と名を連ねて「東北の小灘」と呼ばれ、天領として酒造りを行ってきた蔵が多数あった。
鳥海山、出羽三山(羽黒山、月山、湯殿山)、付近に最上川が流れており、水脈は豊富である。
はえぬきはH4年に山形県で誕生した飯米で「ユメのコメ」として賞賛された。
いもち病に罹患しやすく倒伏しやすいササニシキに取って代わった品種
山形酵母は完熟リンゴ様でH20年に誕生。これに合う酒米として開発されたのが出羽燦々
山形KA酵母は洋ナシやバナナ様の香りがする。S61年に誕生
この改良酵母が「山形NF-KA酵母」で穏やかな洋ナシを思させる。
スペック
原料米:山形県産はえぬき
精米歩合:60%
度数:15度
日本酒度:-3.5~-2.5
酸度:1.45~1.55
アミノ酸度:1.2~1.3
酵母:山形NF-KA
加藤嘉八郎酒造㍿(山形県鶴岡市大山3-1-38)JR羽越本線羽前大山
https://sake-ohyama.co.jp/