飲み仲間である人に怒らされることがあって、お詫びにお酒買ってきて、と拗ねたらコレを買ってきてくれた。
機嫌を直してちょうだい、ということらしい。
お互いの「推し」を持ち寄って飲んだ上に開けたので、ご機嫌はすでに直っている。
まぁ「買ってきて=一緒に飲もう」の時点で許してしまっているんですが。甘いなぁ、甘い。
そこに流しこむ「純米吟醸 上喜元」は、そんな甘さをチクっと引き締める辛さと苦さがある。
キレは良くて、後腐れなく去っていく。
味の濃いものに合いそうな。
誰かと過ごす濃密な時間を振り切って、キリッと1人で立っていたい。
残ったお酒を持って帰って、続きを翌日に飲みながらそんなことを考える。
今流行ってるDISH//の「猫」という曲を、作ったあいみょんがギター1本で歌うライブバージョンで聴く(YouTubeにある)。
https://youtu.be/VRfvTcuizQY
一度はこれ、聴いておいた方がいい。
私はいつもここで泣きそうになる。
「若過ぎる僕らは/また1から出会うことは可能なのかな/願っても無駄ならもうダメだ」
いやいや、この歌の主人公っぽい10・20代なら案外「また1から出会う」はあるから諦めちゃダメだ。
自分の年齢では、手放したら二度とない、と自覚している。
だから、愛おしい時間と腹が立つ気持ちを天秤にかけて、結局は甘い方に流れて困っている。
「全力で忘れようとするけど
全身で君を求めてる」
あいみょん、うまいなぁ。
イヤホンを耳に突っ込んで、ひとりで飲み直すと「上機嫌」とはほど遠くなっていく。
誰かと一緒に飲んでこそ、ご機嫌になれるお酒。
早く、緊急事態宣言が終わりますように。
特定名称
純米吟醸
テイスト
ボディ:普通 甘辛:辛い+1