「生涯にわたって付きあえる酒」を醸すことをモットーに、昔ながらの丁寧な手造りを守る杉勇蕨岡酒造場の代表銘柄「杉勇」。山形県遊佐町にある酒蔵で、「杉勇」の杉山家、「鳳正宗」の松本家、北海道の茨木家が協力して、1923年に創業したのがはじまりだ。現在「杉勇」の定番酒ラベルには「鳳政宗」のオマージュとして「鳳凰」の文字が描かれている。年間製造量は約500石と小規模ながら、9人の蔵人で手間を惜しまず伝統的な製法で醸す。仕込み水は、氷河を源とする鳥海山からの伏流水を使用。中軟水なので、口当たりまろやかでスッキリと飲み飽きない酒質を生む。原料米は、山形産の酒造好適米「出羽燦々」「出羽の里」を中心に製品によって使い分ける。日々の晩酌のお供に愛され続ける「鳳凰杉勇」は、山海の食材との相性ぴったりのやわらかでスッキリとした味わい。先ずはじめの1本として、味わっていただきた定番酒だ。