今夜は鶴齢の雪室で貯蔵していた5種類の酒米(越淡麗、山田錦、美山錦、雄町、五百万石)で醸したお酒をブレンドした一品です。
コロナの影響で経済活動が低迷してしまい、色々と不安な人は不安でしょう、だから"みんなで力を合わせて状況を打開しよう!"というメッセージがこのお酒には込められているそうです。
何でこのお酒にそんなメッセージを込めたかって?
多分ですけど、そもそも雪男と言うのは北越雪譜の物語に登場するUMA(未確認生物)でして、お話の中に雪男と旅商人が互いに助け合って協力する場面が描かれている事からこのメッセージに繋がったんだと思います。
アマビエ様ラベルとかヨゲンノトリラベルみたいにコロナ禍だからこそ生まれたある意味貴重な一品ですね。
で、実はこちら普通じゃない普通酒なんです。
規格自体は純米規格ですが精米歩合非公開と言う事で普通酒扱いとなっております。
まぁ、正直美味しければ特定名称とか何でもいいんですけどね。
それなりに日本酒飲んでる酒タイマーの方々ならお分かりかと思いますけど醸造アルコールを添加した本醸造が低級酒だなんてのは昔の話。
いやいや、アル添なんてもれなくゴミっしょ、と言う方は是非とも楽器正宗や朝日鷹を飲んでみてください(個人的にまだ手を出してませんが鍋島の特別本醸造も多分アリ)。
逆に純米大吟醸こそ至高、米は磨けば磨いてある程いい、と言う方は是非とも個人的低精米代表、大盃のMachoシリーズを飲んでみてください(ゴリマッチョ推し)。
何でもいいけどとにかく生酒最高、と言う方は先週11日のレビューをくまなく読んでみてください、火入れ酒の魅力満載ですし土田シリーズとかオススメですよ。
何が言いたいかって?
否定はしないけどスペック至上主義な方々は少し視野を広げてみた方がよくないですか?
つい最近会社の人(業務上の関係はないけど年齢はだいぶ上の人)が日本酒にハマり出したんですけど純米の生は最高だとそりゃまぁうるさい事うるさい事(笑)
ハマり初めの段階だから用語が大した事なく逆に微笑ましいと言えば微笑ましいのですが視野を広げよと言いたい。
酒タイマーのたけさんも先日のレビューで同じ事言ってましたが色々と飲んだ上で一種の持論にたどり着いたのなら分かります。
ただ、日本酒沼へ突入した初期段階で変な縛りはやめようよと。
SAKETIMEを見ているかは分からんけど、気付いておくれ、自ら可能性を潰しに行っている事を。
さて、長々と文句を書いても仕方ないので感想を。
・スッキリドライだけど甘め。
・後半に少しだけ飴みたいな甘さ。
・余韻長め。
・美味しい。
もう少し辛口寄りを想像してましたが意外とそうでもなかったです。
もしかするとですけど実はこちら半年以上前に手に入れており常温で自家熟成していたと言うのが関係しているかもしれません。
フツウシュノススメイベントで飲もうか迷ったけど我慢した甲斐あったかもしれないですね。
新潟県南魚沼市は金沢屋さんを訪問して購入(720mL税別1,250円)。
#フツウシュノススメ
特定名称
普通酒
原料米
越淡麗、山田錦、美山錦、雄町、五百万石