もう初夏になりそうな勢いなので、思い出して記録用にメモ。
「旬の食べ物で季節のお酒を飲むシリーズ」、いつも借りる部屋のキッチンで用意したのは「春キャベツとアサリの酒蒸し」。昼頃からだらだら飲み始めて、夕方に食べられるようにアサリの砂抜きをする。
ネットで見かけた「砂抜き用の塩水に片栗粉を入れるとアサリが太る」という実験をしてみた。こういう日常の中で小さな楽しみを見つけるのが好き。片栗粉をエサと間違えて吸い込むらしいけど、そしたら砂もまた入っちゃうじゃん、と思いつつそっとしておく。
食べるために太らせるって、豚とか牛では平気でやってるのに、健気に泡をぷつぷつ吐いてる貝だとカワイソウに思うのはなぜだろう。
3時間ほど経って、料理にかかる。ニンニクをみじん切りしてオリーブオイルで炒め、春キャベツをどっさり入れる。洋風酒蒸しだけど、お酒は日本酒、それも残ってた「鷹勇」の限定酒を使う。ホンマごめんなさい。
アサリとお酒を入れてフタをして、しばらく待つ。
あんまり火を通すと固くなるので、開いた貝からお皿に避難させる。
ちゃんと太ってるかな?
めっちゃ太ってるよ、殻からはみ出てる
なんとも残酷なやりとりの果てに、お皿に盛られるアサリたち。
確かにぷっくりしている。
あんかけ状態になった貝のダシが、身に閉じ込められているから旨みも濃い。
春ならではの肴に合わせたのは、「田酒 純米吟醸 華想い」。
ラベルも桜色で華やか、フルーティでうっとりするようなお酒。ネットで近くの酒屋が入荷しました!と書いていたのを見て飛んで行って定価で買えた。来年は手に入るかわからない、まさに一期一会の春のぜいたく。
実験結果:アサリは砂抜きの塩水に片栗粉を混ぜるとちゃんと太るしおいしくなる。
※でも、たまに砂を吐ききらないのが混じる。要検証。
この実験により、私はアサリに最後の晩餐として片栗粉を与えるひどいオンナになってしまったのでした。
お試しあれ。
特定名称
純米吟醸
酒の種類
生酒
テイスト
ボディ:普通 甘辛:甘い+1