写楽 純米吟醸 愛山
2020,06製造
お酒のあるストーリー。本日はキャッチコピーの中から、素晴らしいものを紹介させていただきます。
「小さくまとまりたくないと、
ふるさとを飛び出して二十年。
猫の額ほどの家から、肩をすぼめて電車に乗り、
小さな会社の、小さなデスクに通う。
そんな未来が分かっていても、
あの日の俺は同じ決断をしたのだろうか。
夜十一時の居酒屋のカウンター。
ひとりで呑むのも、もう慣れた。
目の前には、地元のお酒と、
地元の名物だった鰯のへしこ。
親にはもう5年近く顔を見せていないが、
胃袋だけは、こうして毎週帰省している。
あの町には、海があり、山があり、
魚がいて、酒があった。
友人がいて、家族がいて、
たしか、恋人だっていた。
何も無いのは…
思わず、日本酒に手が伸びる。
何も無いのは、都会の方だったのかもしれない。
少し濁ったお酒を眺めながら、
東京でどうしても見つからないものたちを、思う。
いつしか手の上のスマートフォンは、
新幹線の予約画面を開いていた。
今宵も、一杯。」
酒は過去と今を繋げるものと私は思っていますが、まさにそれを表すキャッチコピー。
写楽の愛山。立香は南国フルーティでバナナのような濃厚なフルーティ香。含むと同じく南国フルーティバナナ全開かつ…シャンとした酸味が押し寄せる。余韻はフワンフワンと酸味を継続的に残しつつ長ーく引いていきます。
写楽の愛山も相当うまい。立香はバナナだが、含むとその印象も消え、サッパリフレッシュ。余韻も綺麗で雑味なし。私が愛山大好きなヒイキ目もあるかもしれませんが、写楽の愛山は最高だと言いきれます。
鍋ちゃんの状況は、まだまだ出番今かと6本がスタメン待ちの今、酒蔵応援のためにも、さまざまな日本酒を開栓していきたいと思います。