高砂 上撰 1.8
製造 2024年6月 開栓 8月31日
美し(うまし)国を呑む⑯
伊賀、名張市の木屋正酒造さん。
古い街道沿いに面した趣のある建物。
(極々限られてはいますが)酒屋さんで
フツーに買える唯一の銘柄、かな?
口開け、瓜系の上品な上立ち香。
クラシックなラベルから予想する
いわゆる熟成香やアル感はない。
プレ酒かと見紛える程に明るい。
和糖にメロンを添えた優しい甘味。
含むうちに程よく酸味が調和して
漂う微かな苦味で適度に締まる。
のど越しスムーズ、旨苦の余韻短く。
熱燗ではアル添のツン少し、
辛味が際立ちぼやけた後口。
常温からぬる燗がいい。
ほんわり柔らか、角なくおいしい。
「而今の蔵の」地元向け普通酒。
特別純米火入れのテイストがチラリ、
而今の深みは当然だが望むべくも無く、
ある意味、ウスい安酒に違いないが、
この抜群のバランスに秀でた酒は、
気取らない普段飲みではとても旨く、
満足度がすこぶる高い地元還元価格。
販売店にて 税込2,200円