山梨にある笹一酒造(創業1661年)は「笹一」を製造しています。「笹」は酒の意味で、「一」は酒の日本一を目指すというミッションを考えて、名付けられました。2013年の酒造年度を最後に、笹一酒造は大量生産の設備を全廃し、手作りでの麹作りと酒母工程に戻りました。最新式の洗米機、乾燥蒸気を出せる吟醸甑、佐瀬式と永田式の2台の酒搾り機を導入して、酒質の大幅な改善を実現しました。笹一酒造は、自家井戸から湧き出る御前水を仕込水として使用し、地元で契約栽培された山田錦や夢山水などの酒造好適米を贅沢に使って、手作りで丁寧にお酒を作っています。地元の山梨県民は魚貝類を好む傾向があるため、それに合うよう、「笹一」は程よい果実香とすっきりした後味の本格的な清酒に仕上がっています。
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笹一の酒蔵情報
名称 | 笹一酒造 |
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特徴 | 1661年に創業され、その後継承した初代蔵元・天野久氏が1919年に統合して改名したのが「笹一酒造」だ。関東ではとても有名な大規模蔵だったが、かつて農口杜氏のもとでも酒づくりをしていたという伊藤正和氏が、能登杜氏組合の紹介で入社したのをきっかけとして改革が始まる。 2013年酒造年度を最後に大量生産用の機器を廃止し、麹づくり、酒母づくりを手造りにし、佐瀬式と永田式という時間と手間がかかる搾り機を2台導入するなど大きな決断をしたことで、品質重視の少量生産に対応した蔵へと生まれ変わった。従来の「笹一」銘柄の名はそのままに、品質を向上させ、さらに新しく「旦(だん)」という特約店限定流通の銘柄を立ち上げた。「旦」の字には夜明けという意味があり、笹一酒造の新たな幕開けを意味している。また漢字を分解してみると「日」「一」となり、日本一をめざすという同蔵の強い心意気が込められている。 「旦」では自社で徹底的に研究分析すること、そして伊藤杜氏が培ってきた醸造技術を発揮することで、醸造用乳酸菌に頼らない伝統的な山廃造りを中心とした力強い酒母づくりを実現している。「KURA MASTER 2019」純米酒部門で金賞受賞、「IWC(インターナショナルワインチャレンジ)2019」純米吟醸酒の部で銀メダル受賞などその実力が評価されている、今一度注目すべき酒蔵である。「オリファン」というワインも醸造している。(関 友美) |
酒蔵 イラスト |
(加藤忠一氏描画) |
銘柄 | 笹一 拳王 旦(DAN) 猫芸者 木火土金水 武蔵国分寺 |
HP | 酒蔵ホームページはこちら |
所在地 | 山梨県大月市笹子町吉久保26番地 |
地図 |
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