上善如水・純米(Aqua)
五百万石・精米歩合70%・アルコール度数17-18%・酸度1.6・日本酒度+7
K1801酵母
自分としては今の風味の日本酒の立役者として上善如水を評価しています。それこそ、獺祭よりもずっと大切なお酒だと思います。
この純米酒はすごいですね。純米吟醸の味のイメージが強く、「上善=水」というイメージが先行していますが、この純米酒はそれを覆すかもしれません。
口に含むと程よくメロン・洋梨のような吟醸香が控え目に立ち現れ、そこからアミノ酸系の米の旨味のようなものが舌を覆います。精米歩合のせいでしょうか、線が割と太いお酒です。全体的にアルコールを強く感じ、後味に若干苦味が強く出てくる印象です。
上善=軽いというイメージと少しずれていて、ちびりちびりと腰を据えて飲みたい酒です。鶏肉を焼いたものを食べつつ飲んだんですが全然負けていませんでしたし、単独で感じる苦味も食事に合わせると全く感じなかったです。先日飲んだ美丈夫・酔鯨のほうが断然軽かったです。値段も考慮すると非常に素晴らしいお酒だと思います。