浅間嶽 純米酒 1.8
製造 2023年1月 出荷 4月 開栓 10月14日
5月にレビューした普通酒無濾過生原酒と同時に持ち帰ったもの。
「うちの酒は少し寝かせた方が‥‥」
大塚酒造さんは、瓶詰め月と出荷月を併記しています。時期的に濾過、火入れ後程なく瓶詰めして熟成、その後出荷と思われます。
搾ってから出荷まで最低でも4ヶ月、うちの冷蔵庫でさらに半年、そろそろ起こしましょう。
ほとんど香りはなし、
微かな果実感、熟す前の若いメロン?
渋味を含んだ甘味から入り、やがて軽い苦味に置き換わる。
普通酒でも感じたミネラルをたっぷり含んだようなビター感、イメージはやっぱりココアかな、好きです。
浅間嶽を特徴づける、信州一の硬水によるものでしょうか。
開栓10日目辺りでグッと良くなる。
香りに軽く熟成感、バナナ、スパイス、ヤクルト。
含むとココア増し増し、甘渋を伴い喉越し、フッと酒粕が鼻から抜ける。後口は程なくサッパリ、次を求める。
グィッと煽れば辛口、留めると複雑。
お燗は優しい。
炊き立てご飯、含み柔らかく、甘旨から苦旨に置き換わりながらスッと入り、キレよし。
温度帯での表情の変化が面白い。
ピンでは少し冷やして、食中は常温からぬる燗がおススメ。
「みんな大好き信州酒」とは一線を画すが、お酒は水で出来ている。
これもまた信州。
蔵にて 税込2,970円