「イナセな吟麗淡泊」
石川・加賀鳶・純米大吟醸・山田錦・精米歩合50%
・加賀鳶とは江戸時代、加賀前田藩の江戸屋敷で構成していた鳶職人で編成した大名日消しのことらしい。火事と喧嘩は江戸の花と言われるがとびきりイナセな存在だったらしい。
・その名を取った加賀鳶の純米大吟醸は、いかにも大吟醸らしくグラスに顔を近づけていくとぐっと上品な吟香が湧き上がる。そして口に含むと最初の印象はとても甘い。そして柔らかい。序盤は素直な甘みと裏にある酸味が混然と一体になった甘さ、そして中盤以降はだんだんと酸味が中心となってきて、最後はやや苦味を残してキレていく。酸味といっても主張が強い酸味ではなく穏やかであくまで上品。
・ややトロリ感があるので柔らかい印象があるが、飲み心地はサラリとして薄い。厚みや奥行のある味わいを求めるよりはイナセな淡泊さを受け入れて楽しむほうがフィットしますね。やはり単体でチビチビ味わうよりも、美味しい料理でクイクイいくようなテイストだから、誰かに招待された金沢の料亭でカニでもつまみながら飲るのが良さそうですな。おーい誰か(笑)
<旧サイトから引っ越し分のため日付は正しくありません>
特定名称
純米大吟醸
原料米
山田錦
テイスト
ボディ:普通 甘辛:普通