この日は「亀泉」「桂月」のどっちもCEL-24という華やかジューシー対決の飲み比べを提案される。
部屋で暑さを避けて、ひっそりと飲むことに。
そこに酒屋で勧められた「作 IMPRESSION type - G 純米原酒 無濾過直汲み」を持ち込む。
亀泉も桂月も、もともと米やったって嘘やろ、という顔のキラキラ感のあるお酒で、一口目の多幸感がたまらない。いいお酒、飲んでるなぁと実感する。
その幸福感に上乗せで「作」を開封。火入れなのにプチプチする微発泡。ビンのスタイリッシュさから高級シャンパンのような面構えと一口目ながら、味が濃くてじんわり米の旨みがする。
「桂月」「亀泉」は若さが売りなら、「作」は経験重ねてそうな深さが強み……という感じ。
どっちかと言えば後者の年齢になった自分は、そんな落ち着きとは程遠く、ここ一週間ほど大事なピアスとネックレスを失くして途方に暮れていた。
この日も3種飲み比べで酔ってしまい、新しいピアスを絶対に無くしちゃダメ、と心配される。
深くぐっと押し込んで、
ぴったりくっついて、
離れないで。
祈るように、ピアスを耳たぶにしっかり留める。
……この日飲んだお酒の味と交わした言葉を、心にピン留めするように。
似た系列の日本酒飲み比べ、違いを言語化するのに苦しみましたが、楽しかったです。